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社内で築く主体的キャリアのヒント~WOMAN EXPO2023レポート~

  • maihayashi73
  • 2023年6月18日
  • 読了時間: 7分

更新日:2023年6月22日


先日開催された日本経済新聞社、日経BP主催の「WOMAN EXPO 2023」というイベントに参加してきました。

参加した2つの講演に共通する点として、「社内で築く主体的キャリア」というキーワードが見えてきました。講演内容のレポートに加え、私が感じた点についてお伝えしていきたいと思います。


まずはイベント概要のご紹介です。

◆WOMAN EXPO 2023

・2023年6月10日(日)

・会場:渋谷ヒカリエ ヒカリエホール

・主催:日本経済新聞社、日経BP


▼イベントコンセプト

キレイも、キャリアも、ハッピーも手に入れる。自分らしく輝く、すべてのワーキングウーマンのために

続いて、私が参加した一つ目の講演についてご紹介します。


「美のエキスパート×くもんの先生 ~楽しみながら自分を磨き続けるキャリアの築き方~」

登壇者:

・小林 照子さん(美容研究家・メイクアップアーティスト)

・村越 由香さん(くもんの先生)

・ファシリテータ:羽生 祥子さん(日経xwoman客員研究員)

※講演内容にご興味のある方は、2023年6月25日(日)まで以下URLにてご視聴可能です


美容家の小林照子さん。恥ずかしながら、私はこの講演を聞くまで存じ上げませんでした。

が、非常に著名なお方なのですね。株式会社コーセーで長年美容について研究され、役員となり、1991年56歳のときに独立起業。美容ビジネスに携わりながら、その後美容専門学校を立ち上げられ、88歳となった現在も精力的に活動を続けられています。


壇上に上がられてまず感じたのは、お肌がつやつやで若々しい!ということ。エネルギッシュでパワフルで、内から溢れるパワーがみなぎりとても若々しく見えました。とても88歳には見えません…!


講演ではファシリテータの方の進行を元に、これまでのキャリアとその転機について語られていました。


講演を聞いた一番の感想としては、「社内で与えられた、ポジション・環境・経験。これらをすべてポジティブに捉え、すべて自分のやりたいことの実現につなげていらっしゃる」という点です。


小林さんは元々は演劇の演者さんのメイクをしたいと思い、コーセーに入社。そこで美容部員となってメイクのスキルを習得。美容部員として一般のお客様にメイクをして喜んでもらうこと、そして自分のメイクアップスキルが向上することがとても面白かったそうです。その後配属元である教育・育成部門に戻るものの、現場とのギャップを感じ、マーケティング部門に異動。マーケティング部門では唯一の美容研究家として苦労も多かったようですが、現場の声・実際のお客様の声をよく知っている強みを活かし、多くのヒット商品を開発されています。「多くの人に受け入れられるメイクアップ商品」を作り、メイクをすることが一般的な世の中を作ってきたのです。

元々やりたかった演劇の世界のメイク。社会の変化に伴い、演劇の世界もどんどん拡大していきました。すると今度はメイクアップアーティストの数が足りなくなる、というところに課題感を持ち、「自身でメイクアップをする」ことから、「メイクアップする人を育てていく」というところに活動内容をシフトしていきます。まずはコーセーの社内事業として美容教育の組織を立ち上げられました。コーセーという組織の規模を活用し、多くの人に影響を及ぼすことができたこと、組織の中でチャレンジできたことはとても良い経験だったとおっしゃっていました。その後独立され、今度はご自身で美容専門学校を開校されています。

これらの小林さんのキャリアのお話から感じたのは、『組織の中で与えられたポジション・環境・経験を自分なりに再定義して、ポジティブに捉え、すべて自分のやりたいことの実現につなげている』ということです。


あなたは会社・組織から与えられた仕事を受け身で捉えてしまっていませんか?残念ながら、私は自信を持って答えることはできません。

冒頭でも記載しましたが、小林さんは本当にエネルギッシュでパワー漲る方でした。常に自分のやりたいことに向かって歩まれ、そしてそれを実現されている。その大きな要因として、「与えられた仕事であっても受け身でいるのではなく、自分なりに再定義して主体的に解釈し直し、自分のやりたいことにつなげていくポジティブな力」があるのではないかなと感じました。


また、講演の中で子育てとキャリアについても語られていました。

当時はまだ企業で働く女性が一般的でなかったため、フルタイムで企業勤めする母親に合った保育園がほとんどない状況だったそうです。そこで、自治体関係なく片っ端から様々な保育園に問い合わせを行い、なんとか自分が仕事をしている間預かってくれる場所を見つけることができたとおっしゃっていました。その保育園に預けるには、引越す必要もあったのですが、それでもお子さんを預けて仕事を続けることを決めたそうです。

外部環境のせいにして選択肢を狭めず、子育てをしながらも自信のやりたいことの実現に向けて試行錯誤を続ける、その姿勢が素晴らしいなと感じましたし、今を生きる私たちも学ぶべきところが多いなと思いました。


次に、「WOMAN EXPO2023」で聴講したもう一つの講演についてご紹介していきます。


「サステナブルな働き方で自分を活かす」

登壇者:

・伊藤 直子さん(日立ソリューションズ 経営戦略統括本部 チーフエバンジェリスト 兼 人事総務本部 本部員)

・ファシリテータ:佐藤 珠希さん(日経BP ライフメディアユニット ユニット長・日経xwoman発行人)

※講演内容にご興味のある方は、2023年6月25日(日)まで以下URLにてご視聴可能です


こちらは株式会社日立ソリューションズの人事制度改革についてのお話でした。

内容詳細については、ぜひ上記Youtubeで講演をお聞きいただきたいなと思いますが、私が特に印象的だと感じたのは以下の点です。


・サステナブルな働き方と言っても、その人によって何がサステナブルなのかは異なる

・「今の場所に居続けるのか、動くのか。どちらにしてもそれは自分の意志で決めている」という形を作る

・「褒め合う文化を醸成」するために、良かったこと、感謝したいことに対して『褒めポイント』を互いに送り合う仕組みを設ける


「今の場所に居続ける」というのは一見消極的で何も意志がないように見えますが、その選択自体を「自分の意志で決めたこと」と捉えられたら自身で主体的にキャリアを選択できていると感じられますよね。それを個人の考えとして社員個々人に委ねるのではなく、人事制度として仕組み化しようとしていることが画期的に思いました。動くことも、動かないことも、「社内で築く主体的なキャリア」の形の一つだと、会社がメッセージとして発信することは重要だと思います。

何より、私自身が「転職や異動を悩みながらも行動できず、同じ組織に居続けてきたタイプ」ですので、この点については非常に心動かされるものがありました。


また、「褒め合う文化」を企業内で浸透させようとしているのも、非常に素晴らしい取り組みだと感じました。

他者から感謝されることで褒められた側の自己肯定感もあがります。仕事への直接的なモチベーションにもなるでしょう。

逆に褒める側も、常に他の人を「褒めよう」と意識して見ることになりますので、ポジティブな面にアンテナが立った状態で仕事をすることにつながります。人を褒めることによって自分自身の幸福度もあがるでしょう。

この施策を会社全体として行うことで、社員全体の満足度・幸福度に大きく寄与するのではないかなと思います。


このような人事制度改革を行っている企業の話を聞いたら、組織の中にいても主体的なキャリア形成ができるかもしれない、サステナブルな働き方ができるかもしれない、ぜひ自分もこんな場で働いてみたいと思われる方も多いのではないでしょうか?

私自身が目指す「働くを楽しく」を実現するためにも、これらの考え方・施策は非常に興味深く感じました。


実際に会場で聞くことができたのは上記二つの講演のみでしたが、他にも気になる内容が沢山でした。普段であれば、意識高そうだし自分には無関係と思ってスルーしてしまうようなイベントでしたが、今回参加してみてたくさんの刺激とパワーを得ることができました!勇気を出して参加してよかったなと感じています。


最後までお読みくださり、ありがとうございました。今後も皆さんのお役に立ちそうな情報をアップデートしていきたいと思います。

それではまた~!

 
 
 

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@ 2023, Mai Hayashi

Amazonのアソシエイトとして、適格販売により収入を得ています。

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